ここ数年で、フィッシャーの29erラインアップはかなりの人気を集めるようになり、リグやパラゴンなどは29er派の王道アイテムとして君臨してきた。そこに加え、2007年には、業界全体で29er熱が盛り上がりを見せ、29er市場も大きく拡張を遂げた。その高まる存在感に、主要バイクメーカーも29erを受け入れざるを得なくなり、小規模メーカーはその29er人気の波に乗って、独自のモデルを生産し続けている。さて、当のフィッシャーといえば、長年にわたる29er開発からくる経験と知識をもって、混沌としはじめた29er市場をひとまたぎする2008年モデルをずらりとラインアップした。完全に一新されたそのバイク群は、業界の一部にいまだ根強く残る29er批判へのフィッシャーの回答である。
「26インチに比べて29erのハンドリングはもったりする。」 — 解消済み。
「29erは重い。」 — 昔の話。
「29erは剛性に欠ける。」 — 間違い。
「29erは体格の大きな人向き。」 — 誤解。
2008年、フィッシャーは遂にジェネシス2.0ジオメトリーを29erプラットフォームにも採用。俊敏なハンドリングに、フレームの軽量化、向上した剛性といったベネフィットを手に入れたほか、より小柄なライダーでも29erを操ることを可能にした。ここに並ぶモデルは、いずれもが29er史上最高の29erだ。大径ホイールこその利点を生かした抜群のスピード。29er用にアレンジされたジェネシス2.0ジオメトリーによる、クイックで確実正確なハンドリング。フレーム単体としても完成車としても、限界まで追求された軽量性。ユニークなチューブ形状と構造設計で飛躍的に向上したフレーム剛性。そのどれもが、アンチ29erを黙らせるのに十分すぎる、フィッシャー渾身の革命である。