
今年も日本一を決める大切なレースがやってきた。秋田の会場には、いつもより早めの木曜日に到着、新しいコースを入念に試走する。試走中に1周タイムを計測、調子がいいことは確認できた。
レース当日、緊張からか朝早くに一度目が覚めた。それからもう一度寝てみたが、次に起きた時にはなぜか大量の汗。こんなに寝汗をかいたのは久しぶりで、鼓動も早い。
こういう時は、たいていレース前の食事が辛くなり、喉を通らない。そわそわしてきたりする。もぅ何回経験してきたのだろう・・・。いい加減に慣れるか、対処法を見つけたいものだと思いながら、出かける準備をする。
日の昼過ぎから振り出した雨も翌朝には止み、太陽が見えるぐらいまで天気は回復していた。会場までは車で移動し、その途中にコースをチェックする。あまり濡れている様子もなく、逆に程よく湿っている感じでグリップがよさそうだ。タイヤは試走の時と変更なしでRevort Super-X2.2でいくことに。
2.2という太めのタイヤをはめることで、リジットバイクもかなり乗り心地が変わってくるしグリップがいい。タイヤ自体軽いのでボリュームアップしても、重さは全く気にならない。会場に着いてアップを済ませ、音楽を聴きながら自分の中で意識を集中し、雑念を取り払う。すぐにスタートしたかったが、スタート時間が少し押している。また緊張の波が襲ってきた。
レースは11時から5分ほど押し、スタートの号砲がなる。
コースは上りが3箇所、あとはシングルの下りや、平たん区間、砂利、アスファルトと、バリエーション豊かで面白いコースになっている。僕らはこのコースを5周する。
スタート後、一番手で初めの坂を上っていき、シングルの下りをこなしていく。しかし想像以上に路面が滑りやすい。手こずりながら1周目を終える時には、前の山本幸平選手から10秒ほど遅れていた。差を詰めようとするが、2周目終了時には20秒ほどに開いていた。緊張のせいかまだ体が硬いうえに、滑る路面に下りでもたついてしまったせいだ。
しかし、まだまだ始まったばかり。3周目からは硬さもほぐれてきて、一気に山本選手に追いつくことができた。そして、ここから2人の勝負が始まる。上りで前に出て、相手を振り切ろうと何度も試したがなかなか千切れない。下りは後ろで下ることが多いが、特に問題はない。
そうこうしているうちに、ラスト周回へ。ここで相手が上りでアタック。キツイがこんなところで千切れはしない。逆に次の上り途中から僕がペースアップするが、相手もなかなか千切れない。
残り3キロほど。下りのシングルを僕が先頭で下ると、次のシングルを相手が先に下る。ペースは落ち着いていた。これが最後の勝負になるなぁと考えていたその時!相手の後ろにぴったり付いて下っていたのだが、相手が岩をよけた瞬間、突如として僕の行く手を岩が閉ざした・・・。
すぐにバイクにまたがり前を追うが、相手もそこを逃さずペースアップ。必死に残り1キロで前を追うが、先にゴールラインをくぐることはできなかった。
たった一度のミスで、勝ちを逃してしまった。たとえ結果が一緒だとしても、最後の最後まで勝負したかった。
悔しい結果になってしまいましたが、たくさんの応援ありがとうございました!!