Gary Fisher - The first and last name in mountain bikes.

レースレポート

2008年4月19日〜20日

Sea Otter Classic 2008


使用バイク:SUPER FLY

開催場所:
アメリカ モントレー
開催日時:
2008年4月19日(ショートトラック)〜
20日(クロスカントリー)
天候:
両日とも晴れ/強風
バイク:
SUPER FLY
アイウェア:
オークリー

1日目:徐々に上がっていくテンション

いよいよレースの日が来た。朝から興奮気味。
レース当日のアップ直前まで、バイクのポジション出しをしていたが、やっとしっくり来た感じ。テンションをさらに上げてレースモードに切り替えるため、音楽を聴きながらアップを済ませる。今回はスタートラインに並ぶギリギリまで、イヤホンを外さず自分の世界に入る。

レースは20分プラス3周で競われる。コースは、毎年マッドコンディションだったため、跡がそのまま残っていてボコボコ。ラインを外せば一気にスピードダウンしてしまう場所もちらほら。
基本はフラット(?)だが、この日は本当に風が強くて気温も上がらず、この風が結構クセものでコースにある唯一の坂は向かい風だ。

全てが見える感じ!先頭パックに

スタート位置は2列目。初めの数人だけコールされ、後は行ったもん勝ち!2列目のいい位置に着いて、スタートを待つ。
15秒前!「ドンドンドンワァ〜」っと、観客がコースサイドにあるボードなどをたたき始めて選手を興奮させる、この感じがたまらない!そして上がりに上がったテンションのままスタートを切った。

いぃ感じ!!選手同士が体をぶつけながら自分の位置を確保する。その中で自分のラインを守りながら、落ちてくるライダーをスレスレで交わしていく。すべてが見える感じで、おもしろいように前に出られる。
そして、気付けば6人の先頭パックの中に!!ものすごく集中しているのが自分でも感じられた。

たくさんの声援の中、初めて12位でゴール!

2〜3周過ぎた辺りだろうか、一時は3位までポジションを上げていた。あのマルチネスも交わした。前2人に食らい付き、1〜2周したところで体が一杯いっぱい。ガタガタコースに体が揺らされる。
「ヤバイ!このままでは」
タイヤがしっかりグリップするペダリングをなんとか意識できるように、完走できるように、言うことを聞かない体に指令を出す。

徐々にポジションが落ちて、完走できるのか不安になりながらも精一杯走る。残り5周を切った。1周が短いためトップの選手がどこにいるのか確認できるが、そんなには差が広がっていない!
「行ける!耐えろオレ!」といった感じで初めてショートトラックを12位で完走できた!

コースサイドの応援もすごかった!英語で「KEN!」日本語で「ケン!」といろんな人が応援してくれるなかを完走できた。少しでもトップライダーについて行けたし、いぃレースができて良かった!!

2日目XC:こんなに早くコールされるとは

XCは大きなループを2周で行われる。風は昨日よりは弱まったが、それでも結構強い。今日のレースは風の影響をうけるなぁ、と思いながらアップをする。

そして召集場所へ。スタート位置は何番目にコールされるか分からなかったが、ショートトラックのリザルト順かと思って前の方で待機していた。すると「ONODERA」と聞こえたような・・・6番目ぐらいにコールされたので自分ではないと思ったが、監督のJOHNに呼ばれてすぐにスタートラインに並ぶ。こんなに早くコールされるとは思ってもいなかった。思わず「ラッキー」と声が出てしまった。

豪華メンバーの先頭集団に混じって

自分の目の前には、広いサーキットコース!誰もいない!さえぎるものは何もない!スタートまで30秒、目の前に広がるコースを見て集中力を高める。そしてわき上がる歓声のなか、スタートが切られた。
初めはサーキットを半周ほど。そこからジープロードに入る手前で、位置取りが激しくなることは分かっていたので、まずは落ち着いて3番手をキープする。何度か接触しそうになったものの、ロードレースで慣れたせいか位置取りがうまくできるし、自分のスペースをキープできた。

そして問題のジープロードへ!ペースが上がる。それに合わせ6番手でジープロードに入ることに成功!後は行けるところまで先頭集団で走ってやる!っと意気込んで走る。
先頭パックは7人。その中には、金メダリストのマルチネス、オーストラリアの有名選手、チームメイトのSAM、KONAのナショナルチャンピオン、豪華な顔ぶれだ!

「耐えろ!オレ!」キツくても、先頭交代でアピール

この日も風が強く、シングルトラック以外はかなり風の影響を受けるコースレイアウトだ。風を読みながら集団の中で走るが、1周目の後半で一度遅れをとってしまった。でも後ろから来たGIANTのライダーに付いていき集団に復帰!ちょうど風が強いため牽制していたところだった。
その後集団のペースは上がるが、「1周は絶対ついて行ってやる」と後のことは考えず歯をくいしばる。

そしてコースの後半、丘を上って行く場所まできた時、またペースが下がった。風が強いため先頭交代で丘のジープロードを上って行く。その先頭交代にも加わり自分をアピール!正直そんな余裕はあまりないのだが、ただ付いて行ってそのうち千切れるくらいなら、その前に自分も先頭グループで走っているんだと見せたかった。

先頭で集団を引き、下がってからまたペースが上がりだした。もう少し!もう少しで1周が終わる。「耐えろ!オレ!」と言い聞かせ、何とか1周を終えて次の周回へ。この時にはかなり足に来ていた。そしてまた、ゆるい丘でアタックがかかる。ここで先頭パックから千切れ、一人旅になってしまった。

しかし、前半の頑張りがきいてきた・・・

これだけ長いコースで1人になると、どうしても集中力が欠けてしまう。「集中、集中」と言い聞かせ、自分の力を出し切れるよう前を見て走る。そのうち後ろから3人が追いついてきたので、付いていこうと試みるが、シングルの上りで追いていかれた。その後また1人追いつきてきたが、ペースは上がらない。もう上げられないほどに、前半1周で頑張りすぎた。

後は最後の丘の上りだけ!ペダリングに集中し、自分の力を出し切るために、前に前に気持ちを持っていく。「あと2つ上れば」っというところで、キャノンデールのティンカーが追いついてきた。
ここは横風が強いため、彼の斜め後ろに付いてゴールまで連れて行ってもらおう。しかし数メートル行ったところで、彼の息づかいが荒くなりペースが落ちたので、今度は僕が前にでて彼を引いて行く。

最後まで戦い抜き、10位でフィニッシュ!

もぅ後は一度下り、ちょっとした上り返しを上って、サーキットコースに出ると思っていた時、後ろからアタックがかかる!下りに入る少し手前で、僕はまさかこれだけ引いて来たのにアタックされると思ってなかった。
一気に闘争心に火がつき、「絶対逃がさん!!」サーキットに出ると後は下り基調でゴールラインにたどり着けるため、サーキットの前までにしっぽを捕まえればこっちのものだ!一気にボルテージが上がる!

そして、彼を捕まえることに成功し、後はどうするか?彼の後ろに付いた僕を、彼は振り向き牽制する。そんな彼に、早く行ってくれと合図をだす。「僕はそのまま後ろに付いていき、最後に後ろからアタックするようなことはしない」
そのつもりで合図を出したが、牽制は終わらない。
仕方ないので彼と同じスピードで、彼が後ろに回ってこれない様に距離を置きながら並走する。

そして右コーナーを曲がり、最後のストレート!向こうがギアをかけて踏み出す!僕は正直、負ける気はしなかった、相手に合わせ僕も踏み出す。勝負はつき、残り数メートルのところで彼は足を止めた。そして10位でフィニッシュラインをくぐり、2008年のSea Otterも幕を閉じた。
ゴール後、チームメイトや監督のJOHN、皆が喜んでくれた。この機会を与えてくれた皆様に感謝いたします!ありがとうございました。