
今年で出場6回目となる世界選手権。ジュニアで2回、U−23で4回出場し、過去最高順位はジュニア最後にフランスで出場した時の25位。
「出場最後のU−23で必ず25位以内に入る。もし下回ったときには選手を辞める」と、数年前に自分の中で誓っていた。そして今回その誓いを胸にイタリアへ向かった。
まずはミラノまで12時間のフライト。そこから5〜6時間バスで会場付近のホテルへ移動。着いたのは夜遅くになったが、疲れを最小限にするためにいろいろ工夫したかいがあってか、足のだるさもなく移動は楽にすんだ。
次の日にはバイクを組み立て、近くの山に入って軽めにトレイルを走り、リラックスしながら体を慣らす。天気はぱっとせず、雨が降ったり止んだり。
月曜日はコースの試走に。コースはアップかダウン。どちらも急勾配で、下りはあっという間に終わってしまう。テクニカルではあるが問題はない。でもこの試走の時はまだコースは濡れていて下りは普段よりテクニカルで、上りも1カ所だけ難所があった。
火曜日には初めてチームリレーに参加した。出場国すべてが参加するわけではないが、20カ国ぐらいが参加した。日本チームはU−23クラスから僕、エリートから山本幸平選手、女子エリートから片山梨絵選手、ジュニアからケースケ選手が出場した。この中で誰が第一走者かなどの組み合わせは各国自由で、日本はボク、ジュニア、女子、エリート男子の順で走ることに。
1周を全開で走り、次につなげる。思いっきり走るだけ!そんな気持ちでしのつく小雨のなか、スタートラインに並んだ。世界の舞台で前のほうに並びスタートすることは経験済み。緊張はない。
スタート後6番手ぐらいのポジションをとり、そこから3番手に。そして!一気にゆるい坂で2人抜き、トップに躍り出る。その後1キロほどを先頭で走り、気づくといっぱいいっぱいになっていた。ごぼう抜きされるが耐える。ひたすら耐える。苦しい。雨で濡れたコースは上りも乗れない状態。でも1周!初めから上げきった体は落ち着くことはなかった。でもそのなかで何とか一つ順位を上げ次に繋げることができた。
結果は16位、ボクが初めにもっと順位を上げていれば変わっていたかもしれない。スタートを抑えていればもっと行けたはず。でも攻めたことで得るものがあった。次の本番、U−23のレースでは落ち着いてスタートをきろう。力を出し切ったレースができた。
リレーが終わり、2日後の金曜日にU−23のレースが行われた。レースは6周。コースはほぼドライコンディションだ!気温も上昇!直射日光が暑い!!朝から早くレースがしたくてしたくて気持ちが高ぶっていた。レースのことを想像するだけで興奮する。いつも通りレース前の準備を済ませ、いざ会場へ!気温が高いのでアップは短めに入念にストレッチをする。そしていつもの音楽♪
準備万端!スタートラインで2列目に並ぶ。落ち着いてスタートを切った。世界のレースは位置取りが激しい。正直危ないし、落車は日常茶飯事。でもうまく20番以内でレースを進める。何回も走ると慣れるもので、自分のポジションを相手に譲らない、もし譲っても次の選手が入ってくる前にブロックする。そして隙間を刺すように順位を上げる。うまくできると面白い!
レース1周目は20番以内で走っていたが、次第に順位を落とす形に。スタート直後はついて行けたが、その後の落ちないスピードにはついていけない。1周目が終わり、3番。2周目に入り、前から落ちてくる選手、後ろから上がってくる選手…毎年ながら激しいレースだ。追い上げていく選手に行けるところまでついていく。
コースは今までで一番いいコンディションだ。下りでほかの選手に追いつくこともできるし、抜くこともできた。29インチを使うのは僕だけ!!アグレッシブに下りを攻める。2周目が終わり、少し順位を上げた模様。3周目と4周目も少しずつ上げる。5周目ぐらいになると、フロントのギアを2枚にしている僕にとってはかなりキツくなる上りがある。でも、アメリカのチームメイトがみんなコースサイドで応援してくれていた!日の丸を持って!毎周毎周同じところで応援してくれていたので、ものすごく励みになった。
ラスト周回に入り、後ろから5人ほどの集団が追ってきたが、後ろを見ることなく前だけを見て最後の力を出し切る。すると今までで一番自分のリズムで足が回り、呼吸も楽に感じた。そして一気に順位を上げ、ラストラップはファーストラップとあまり変わらないタイムで走りきる。でも最後の下りで足がつり、腕もつってしまった。全力を出し切った満足感がゴールラインをくぐったあとにこみ上げてきた。
順位は??電光掲示板を見ると、25位!この瞬間、数年前のフランスを、誓いを思い出した。
そしてこれからもっともっと速く走るためになにが必要か見えた、そんなレースでした。
日本からの応援!!北海道の皆様!!スポンサーの皆様!!本当にありがとうございました!!!
